nasne の導入

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私はふだん自宅2階の部屋で仕事をしている。机の前でバランスチェアに座り、デスクトップPCを使い、相棒のRealforceを叩いている。ストレスのない快適な仕事環境だと思っているし、特に不満を感じたこともない。

ただ、たまに気分転換で仕事机の前を離れ、違う環境で作業がしたくて1階のダイニングテーブルにノートPCや資料を広げて作業をすることがある(今もそうだ)。出先で取引先から問い合わせが入り、急いで過去の訳文を確認しなければならない時は、スマートフォンでファイルを確認する。

こういう場合、メインのデスクトップPC、サブのノートPC、スマートフォンの間でファイルを共有する必要がある。これを実現するため、これまではDropbox、Onedriveといったクラウドサービスを利用してファイルを共有してきた。

だが、Windows 10を導入したらOnedriveの使い勝手がどうにも悪く、仕方なくCopyに乗り換えたのだが、今度はファイルのアップロードの速度が遅く、ストレスを感じていた。メインのPCでやりかけの仕事をノートPCでやろうとしたら、クラウドへのアップロードが完了していない、ということが何度かあり、私の堪忍袋の緒は、ついに12月の冬空の下、ミリミリと詩的な音を立てて切れたのであった。

クラウドがだめならローカルだ。だが出先でもローカルのファイルが確認したい。私のこのわがままな願いをかなえてくれるソリューションが、今回導入したnasneである。

NASは、PCやスマホといった家庭内のあらゆるデバイスからアクセスできる外付けHDDみたいなものだが、nasneはさらにテレビの録画ができる。バックアップ用のHDDとレコーダーが一体化したようなもので、スマホ用のアプリを導入すれば出先でも保存したファイルを確認することができる。

価格は1TBのモデルがアマゾンで2万円くらい。普通のNASでもそれくらいはするのでテレビも録画できることを考えれば手頃だと思う。私の場合、たまっていた楽天ポイントを使ったので無料で入手できた。

接続、設定はとても簡単だった。我が家はフレッツ光でインターネットに接続していて、テレビはGE-ONUという光終端装置に同軸ケーブルを接続し、フレッツテレビで視聴している。

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今回は、この光終端装置とテレビの間にnasneをつないだ。これでnasneを使った録画が可能になる。なお、OKWAVEにnasne裏番組視聴できる?という質問があったが、nasneとテレビで違う番組を同時に見ることはできるし、テレビを見ながら違うチャンネルの番組をnasneで録画することもできた。テレビにもnasneにもB-CASカードが刺さっているので当たり前といえば当たり前か。

さて、テレビのケーブルをつないだら、nasneと無線LANのルータをLANケーブルでつなぎ、電源投入。これで接続作業はおしまいである。

PCでローカルネットワークを確認すると、nasne-xxxxxのような名称でnasneが認識されているはずである。ここまでくれば外付けHDDと同じ要領でファイルを保存することができる。

テレビを録画する場合は、さらにスマートフォンに「torne mobile」や「TV SideView」などのアプリをインストールする。私はtorne mobileをインストールしたが、番組表から選択するだけで簡単に録画予約を行うことができた。実に使いやすい。

出先からnasneに保存してあるファイルにアクセスしたい場合は「nasne ACCESS」をインストールしておく。今のところ使う機会がないので、この機能についての評価は保留。

さて、ここからようやく仕事向けの設定である。私がnasneに保存したいのは仕事用のファイルである。仕事用のファイルは「仕事」というフォルダにまとめてあるので、このフォルダを指定した時間間隔でバックアップできるとありがたい。

私は今回「BunBackup」を導入した。指定したフォルダを指定した時間間隔でバックアップ先に保存することができ、バックグラウンドで動くので邪魔にならない。1時間に1回、変更のあったファイルや新規作成されたファイルを保存するように設定しておいた。

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ちなみにこの仕事フォルダは、Copyでもバックアップを行っているので、天変地異で我が家が被害に遭い、nasneがどうにかなってもCopyにアクセスすることでファイルを復元できる。二重の安心。

あとは録画した番組をテレビで見られるとうれしい。我が家のテレビはDTCP-IPに対応していないし、Wifiにも対応していないので、そのままではnasneと接続できない。もういっそのことテレビを買い換えて最新のBraviaとかにするのが手っ取り早そうだが、それではソニーの思うつぼである。

PC TV with nasneも用意されているので、PCのディスプレイで視聴するという手もあるが、うーん、Chromecastに対応してくれると良いのになあ。

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