渋谷兆楽のスタミナチャーハン

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最近、マンネリだった。

何の話かというとクラヴマガ後の昼食についてである。ムエタイのクラスに出て、動くサンドバッグとして可愛がっていただいた後、その疲弊した体に栄養を補給する。それは私にとって大切な体作りの一環であり、楽しみのひとつでもある。

あまたある飲食店の中から自分の今のコンディションにぴったりの店をチョイスし、オーダーしたものを一心不乱にかき込む。それがあるべき姿なのだが、いくつか自分好みのラーメン屋ができ、最近の私はその中をグルグルと巡回してしまっていた。

①今日は少し軽いものが食べたいな→最近地元にできたラーメン店で鴨出汁のラーメン
②今日はよく動いたからこってり→博多ラーメン or 家系
③たまには刺激が欲しい→蒙古タンメンとか

なぜラーメン以外の選択肢がないのだ……。孤独のグルメの五郎さんは毎回様々なタイプの店ののれんをくぐっているのに、私はラーメンで出来たメビウスの輪の中にいる。今日という日はもう来ないのだから、もっと違うチョイスをして自分の人生に彩りを加えなければ。

だから、以前から気になっていたけど勇気がなくて入れなかった店に突入してみた。

兆楽道玄坂店

いや、この表現は適当ではない。店の前で品書きを見ていたら、店員の女性(妙齢)にさっさと中に入れと引っ張り込まれたのである。

店内は炒め物のニオイで充満していて、厨房の中で使われている言語は中国語だった。先ほどの女性店員が荷物を置く場所を指定してくれ、お冷やを持ってきてくれる。カウンターにメニューが張り出されているが、予習をしてこなかったのでメニュー数にやや圧倒される。

菜単

今日は麺類以外を頼む。それだけは心に決めていたので、私はスタミナチャーハンをオーダーした。こういう店だとセットのスープに中華だしを湯に溶いたようなスープが出てくるが、意外にも味噌汁が出てきた。これはちょっとうれしい。レンゲで飲むのも新鮮である。

しばらくぼんやりと店内を眺めていると、客層の幅が広くてちょっと驚く。おじさん率はそこそこ高いが、若い女性や学生服を着た高校生も入っていて、思い思いのメニューを楽しんでいる。どれもおいしそうである。

スタミナチャーハン

私のスタミナチャーハンをご覧いただきたい。実に雑である。うどんのように見えるのはタマネギである。雑な切り方だが、これがシャキシャキしていておいしい。「スタミナ」とあるからニンニクがガツンときいた味を想像していたが、ニンニクは控えめだった。ぱらぱらのチャーハンに、しっかりした味付けの野菜炒めがのっていて、両者の組み合わせに意外性はない。日本の中華料理店の味である。うむ、これでいい。

隣に座った紳士が五目焼きそばセットを食べている。嗚呼、これもうまそうじゃないか。よし、次はあれを頼もう。

店を出て足取りも軽やかに帰途につく。ただ、今気づいたのだが、私は今回選択肢の幅を広げたのだろうか。もしかしてメビウスの輪を長くしただけなのではないだろうか。

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