己を知る

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ぼろぼろである。昨日、ジムでテストがあった。上のクラスに上がるためのテストなので、これまで習った内容の総ざらいである。ただ、正直に申し上げるとちょっとなめていた。習った内容を先生の前で実演して、先生から軽い修正が入り、アドバイスなんかがあって、最後にお疲れさまでしたー、上のクラスでも頑張りましょー、とかいって拍手して終わるのを想像していた自分が恨めしい。

通常の1時間のクラスでもけっこう堪えるのだが、3時間くらいかけて通常より強い負荷で総ざらいをした。昨日は湿度も高かったので、Tシャツもパンツも汗でずっしり重くなる。まるで頭から水を浴びたようだ。持ってきた1リットルのポカリスエットは空っぽになり、買い足した500mlの水も飲み干した。最後の1時間がテストになるのだが、もう体に何も残っていないのがよく分かる。ミットにワンツーを入れたいのに、腕も腰も背中も力が入らないのでポスポスと情けない音しかしない。回し蹴りも前蹴りも腰が回らない、足が上がらない。ヘッドロックを解除しようとしても、腰から背中にかけての踏ん張りがきかない。ないないづくしである。

最後に先生が「社会人になるとこういう風に追い込まれることないでしょう」と話していたがその通りだ。ごっそり搾り取られて、自分がどの程度なのか突きつけられることなど、このところ久しく経験していなかった。それなりにやれると思っていたのだが、その「それなり」が自分が思っていたよりうんと低いことが分かっただけでも収穫か。

帰宅後、何も食べる気になれないので、どんぶりにぬるま湯を入れて梅干しをしゃぶりながら3~4杯飲んだ。私は水風船か。

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