鹿柴


本文

鹿柴 lù zhài

空山不見人 kōng shān bù jiàn rén
但聞人語響 dàn wén rén yǔ xiǎng
返景入深林 fǎn yǐng rù shēn lín
復照靑苔上 fù zhào qīng tái shàng

※柴と景の発音に注意

書き下し

鹿柴(ろくさい)

空山人を見ず
但だ人語の響くを聞く
返景(へんけい)深林に入(い)り
復た青苔(せいたい)の上を照らす

現代語訳

幽静的山谷里看不见人,只能听到那说话的声音。
落日的影晕映入了深林,又照在青苔上景色宜人。

備考

  • 鹿柴:「柴」は「寨(砦)」に同じで「柵」。鹿の侵入を防ぐための柵、または鹿を囲って飼うための柵。王維の別荘である輞川(もうせん)に設けた柵とされる。
  • 空山:人気のない山
  • 但:(=只)ただ、のみ
  • 返景:夕日の照り返し。「景」は古くは「影」に同じ。

簡体字

空山不见人,但闻人语响。
返景入深林,复照青苔上。