今はきみの出番じゃないんだよ

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ウチに軽自動車が来た。といっても購入したわけではなく、田舎の両親が譲ってくれたのである(ありがとう)。平成13年製造のホンダのライフ。車を所有するのは生まれて初めてだ。ペーパードライバー教習で乗ってたマツダのアクセラと違い、小さくてものすごく小回りが利く。なんかすごくかわいい。家の前に停めたライフに初心者マークを付けて角度を変えていろんな方向から眺めてみる。いいじゃないかいいじゃないか。

仕事の区切りが付いたところで、近くの子ども用品店まで「車に赤ん坊乗ってます」のシールを買うため車を走らせた。ビクビクしながらアクセルを踏み、家からすぐのT字路に差し掛かると高齢者(性別不明)がよろよろと角から姿を現した。急ブレーキ。驚かせてしまい申し訳ない>高齢者。お互い命は大切にしよう。

気を取り直してよろよろと車を走らせる。通行量の多い通りに出たが大丈夫、ここはペーパードライバー教習で念入りに練習している。後ろを見るとお世話になった教習所の教習車が走っていた。がんばれよ青年。初心者マークを付けるその日まで。

で、はたと気がついたのだがバックミラーとサイドミラーを調整してなかった。すごく見にくい。バックミラーに至ってはどこを向いているのか途方に暮れるほどである。これでは後ろから不審者が近づいてきても逃げられない。どうすんだどうすんだ。こういうときに限って信号はずっと青。きー。

それでも店には無事に着いた。駐車スペースにもバックでちゃんと入れた。エンジンを切ってサイドブレーキも引けた。よくやった。買い物も無事に出来た。ちょっとした初めてのおつかいである。まだ帰宅してないけど。

帰途である。エンジンを始動し、パーキングからドライブへ、と思ったのだが、この車はハンドルの横にシフトレバーがあってちょっと操作が難しい。どうやら関係のないところを触ったようでワイパーが「ガショーンガショーン」と動き始めた。おやおや、周囲に誰もいなくて良かった。爽やかな夏空の下で危うく恥をかくところだ。直しておこう。「ガションガションガション」。あれ、激しくなってる。「ガショーンガショーン」。戻った。まだ上か。お、これで大丈夫かな。

駐車スペースを出て、来た道を戻る。「ガショーン」。あれ、まだワイパー動くけど直す余裕ないよ。こういうときに限って信号はずっと青。またかよ。

家に着いてしまった。難関の車庫入れである。さあ右に寄せてぐっとハンドルを切って車体を斜めにしたらバックにして「ガショーン」(無視しよう)。おお、ハンドル切りすぎた。これじゃお隣の車に突っ込む。いったんブレーキ踏んで……ってこれアクセルっうわっうわっ。止まったよ。良かったよ。ドライブにしてちょっと前に出して方向直して「ガショーン」。微妙な調整が難しいな「ガショーン」。窓から顔出して出来るだけ寄せて……。

入った。奇跡だ「ガショーン」。おおそうだ、ワイパー直そう。ああそうかこれをこうか。ハンドブレーキしてエンジン切ろう。ああ恐ろしい。

ふう、私は本当に運転できるようになるのだろうか。

2件のコメント

  1. こんにちは。

    不思議なことに、何も考えずに乗れるようになるんですねぇ、これが。

    軽自動車の身の丈感覚が好きです。さすが日本の工業製品だけあって、
    「まあ、これで十分かな」
    と思わせるだけの出来ですね。

  2. コメントありがとうございます(^-^)

    その後も恐怖と戦いながら日々ハンドルを握っているctransです。
    わたしには軽自動車でも身の丈にやや大きい気がしますが、ワイパーが誤作動することは少なくなって参りました(まだ触っちゃうことはありますが)。「何も考えずに乗れるようになる」ため、本日もおつかいに出かけたいと思います。それにしても自動車って楽しいですね。

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