飛騨の円空

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東京国立博物館で開催中の飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-を見てきた。

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上の画像は両面宿儺坐像である。日本書紀に登場する飛騨の鬼神とのことだが、このポスターを見て私はあっという間にその魅力の虜になってしまい、すぐさま図書館で歓喜する円空(梅原猛)を借りてきた。

円空については、Wikipedia円空連合ホームページに目を通すだけでもその魅力が分かると思う。なので私が下手な紹介をするのはやめておく。

小雨が降る水曜日の午後。結構寒かったので「これは逆に狙い目だ。今日なら空いているに違いない」と期待を胸に訪れた東京国立博物館。上野に来るなんて何年ぶりだろう。動物園にハシビロコウを見に来て以来じゃないか。入口で観覧料900円を払う。王羲之の特別展も絶賛開催中なのだが、私の頭は円空でいっぱいなのでそのままチケットを握りしめて門をくぐる。

会場は空いてない(涙)私と同じように空いていることを期待してきた円空ファンでいっぱいである。こんにちは同志。まあ押し合いするような込み具合ではないので円空仏を見るのに支障はない。入口近くには丸太をガリガリ彫ったような巨大な観音像などがそそり立っていて、いきなり大迫力である。木のゆがみや節などもそのまま利用し、鑿の跡が荒々しく刻まれている円空仏は、力がみなぎっているというか存在感がとにかくすごい。地面に生えている立木にはしごをかけて彫ったという金剛力士は、裏から見るとただの立ち枯れた木に見えるくらいで、自分がこれまで知っていた仏像や神像とは根本的に違う何かを見ているようだ。あこがれの両面宿儺像はもちろん素晴らしかったし、不動明王も護法神も千手観音も素晴らしい。会場はそれほど広くないのだが、じっくり見ているとあっという間に時間が過ぎる。

今回の展示では、7年に1回しか公開されない秘仏「歓喜天」も特別開帳されていた。寺では公開する時も厨子に入れたままで、中身を見ることができるのはこれが初めてらしい。ありがたく拝観したのだが、なんというか小さな木片に鑿を数回入れたようなシンプルな像で、説明書きを読まなければどこが頭部なのかすらも分からなかった。おなじみのガネーシャ×2のような歓喜天を想像していると不意打ちのような衝撃を受ける。奥が深い。個人的には宇賀神像からも同じオーラを感じた。

さて、たっぷり堪能したらグッズ購入である。円空仏のレプリカから円空仏の特製クリアファイルからのれんまでなんでもある。日本中の円空グッズが会場出口に集合している。買わいでかっ!と張り切ったが、本物の迫力に触れた後にレプリカ買わないよねえ。お安くないし。あれやこれや手にとって悩んだが、円空学会理事長の長谷川氏による円空 微笑みの謎とポストカードのみ購入した。

そうそう、これから行ってみようという方、最後に地下に下りてトイレに行きましょう。トイレ近くに置いてあるテレビで円空紹介のドキュメンタリー(時間8分)を見ることができます。ちょっと得した気分になります。

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