郷愁ではなく今この瞬間の一足として – Dr.Martens 3989 BROGUE

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話は私が黒い革靴が欲しいなとぼんやり考えたことから始まります。白いコットンのシャツに濃紺のデニムを履く時に少しかっちりとした革靴を合わせたいと思ったのです。最初に思いついたのはリーガル。吉祥寺に店舗があり、何度か買い物をしていてサイズ感も分かっているし、商品のラインナップも豊富なのでイメージしたような革靴もあるはずです。こちらの2389NAあたりが近い。

時間ができたら吉祥寺にでも行くか、そんな風に考えていたところ、ドクターマーチンのブローグの画像を見かけたのです。それがこのDr.Martens(ドクターマーチン)CORE 3989 BROGUE SHOE(14627640)Cherry Red/Purple/Navyを履いてみた感想。そこから私の怒濤の検索が始まりまして、次の動画を見て「ああ、今回アタイが買うのはこの靴なのね」と勝手に思い込んだ次第です。

私の中ではドクターマーチン=8ホールという図式ができあがっていて、その図式の中にはピチピチのデニム、安全ピン、ダイエースプレーというアイテムや中指を突き立てている少年Xの顔なども含まれ、その混沌は懐かしさというか、何か胸苦しいような心持ちを私にもたらすのですが、そういう話をし始めると長くなるので横に置いておきます。まあ、簡単に言えばマーチンのウイングチップはノーマークだったわけです。

さて、ターゲットが決まるとあとは買うだけなのですが、マーチンの3989といってもいろいろあるようでして、上掲動画の特注モデルや毎年リリースされる新しいモデル、各種カラーなどを考慮すると悩ましいものがあります。こういうときは実物を見るのが一番なので、クラブマガの近くにあるドクターマーチンの青山店に行って参りました。前々から気になっていたものの店内をちらっと覗いて通り過ぎるばかりだったのです。

店内をぐるっと見回し、壁に展示されていたブローグを手に取り、試着をお願いしました。サイズはUKの8(27cm相当)でぴったり。私の足は幅広で甲が高いのでもうひとつ上のサイズかなと思っていたのですが、履いてみると8でちょうどでした。値段は19800円。うん、予算内です。とりあえず引き続き検討することにし、店員の女性に礼を言って店を後にしました。

私が試着したのはブローグの中でも型番13844001のモデルのようでした。一番シンプルなモデルです。Amazon.comには3989のSaxonが100ドルを切る値段で出ているのですが、昨今の円安に加え送料や税関手続きのことを考えるとそれほどお得でもありませんし、ソールに入ったおなじみの黄色いステッチがこの靴にはちょっと合ってないように感じます。何かあったときの返品なども面倒なので、今回は国内で13844001を購入することにしました。

最終的な決め手は価格。上の楽天の店が14000円と破格の安さだったので即注文し、翌日には手元に届きました。アウトソールが厚めなので足長効果があり、ただでさえ長い私の足(下線強調は筆者)がさらに長くなって満足です。

かつて何かの象徴のように扱っていた8ホールのブーツと今回のブローグは、同じマーチンの靴でもずいぶん印象が違いますが、久しぶりに手元に来たマーチンの靴を眺めているとなんだかうれしい。いろんなところに履いて出かけ、どんどん歩いて足に馴染ませよう。いざともに進まん。

歩け、歩け
どんなものが出てきても乗り越して歩け
この光り輝やく風景の中に踏み込んでゆけ
道程: 高村 光太郎

カテゴリー: Blog

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