今年の仕事についての雑感

Pocket

年の瀬である。我が家も明日から大掃除だが、例年通り私の仕事は納まっていない。カレンダーを見ると最終納期は来年の6日になっている。

フリーランスの翻訳者になって幾星霜、世間が休みの時は私の働く時という意識ができあがっているので年末年始に働くことは苦ではないし、仕事を抱えずに年を越すと休みすぎているようでなんだか落ち着かないので、今くらいがちょうどいい。

唯一困るのが、クラヴマガや市営体育館が休みなのでストレス発散の場がないことだ。毎朝のロードワークに加え、夕方はロープワークを導入しているが、相手がいないとなんだか張り合いがない。仕方なく公園のクスノキに相手をしてもらったらスネがとっても痛い(シンガード推奨)。

閑話休題

今年はTradosを導入したり、自作ツールを調整したりして仕事の効率化を図った。Tradosは、「使いにくい使いにくい」と聞いていたが、少し触ってみるとそれほど抵抗なく導入することができた。使い勝手が悪いところはあるものの、窓から投げ捨てたくなるようなところはない。

Tradosは導入を検討している同業の方も多いと思うが、スターターの1年ライセンスなら1万円なので、投資として試してみるのが良いと思う。パワーポイントと同じで、持っていると依頼される仕事が増えるので投資自体はすぐに回収できる。対応可能なフォーマットを増やすくらいの気軽さでのぞむのが吉である。結局のところ、我々が収入を増やすには間口を広げ、フットワークを軽くして、いろんな案件をこなしていくしかない。翻訳料が大幅に上がることはないので(これだけは断言できる)、質を落とすことなく量を増やす工夫が必要になる。

Trados

翻訳料については、あくまで私の感覚だが下落傾向は底を打ったように思う。数年前は、生活するのが難しくなるようなレートを見かけることがあったが、それに対応する人がいなくなったのではないかと推測する。ご無沙汰していた会社から業務の照会が入るようになり、無茶なレートを提示されることも少なくなった。大陸の取引先とも日本の取引先と同水準のレートでやりとりできている。

ただ、おいしい仕事、楽な仕事は少なくなっている。同じような表現が続くおいしい仕事は、Tradosに放り込むとマッチ率がしっかり算出され、それが料金に反映されるし、何も考えなくてもこなせる簡単な契約書案件は見かけることが少なくなった。まあ、このへんは仕方ないなと思う。

あと気になっているのは、ディープラーニングや人工知能まわりの研究の進展、およびその成果の翻訳業界への影響だが、これはちょっと脱線しすぎるので別の機会に考えたい。

個人的には、原文にもう少し丁寧に向き合いたいと考えている。私はどうも乱暴なので「この野郎、おとなしく日本語になりやがれ」「か、かんにんや、タケウチさん」みたいな感じで原文と格闘することが多いのだが、謙虚に丁寧に原文を扱い、「至らないところはございませんか」くらいのスタンスで取り組むことを努力目標に掲げたい。

かんにんな

今年も様々なドキュメントを扱うことができた。ありがたい。来年も期待を裏切ることがないよう、努力目標を忘れないよう仕事に取り組みたい。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください