登幽州台歌


本文

登幽州台歌 dēng yōu zhōu tái gē

前不見古人 qián bù jiàn gǔ rén
後不見来人 hòu bù jiàn lái zhě
念天地之悠悠 niàn tiān dì zhī yōu yōu
独愴然而悌下 dú chuàng rán ér tì xià

書き下し

幽州(ようしゅう)の台に登る歌

前(さき)に古人(こじん)を見ず
後(しりえ)に来者(らいしゃ)を見ず
天地の悠悠たるを念(おも)い
独り愴然(そうぜん)として涕(なみだ)下(くだ)る

現代語訳

向前看不见古之贤君,向后望不见当今明主。
一想到天地无穷无尽,我倍感凄凉独自落泪。

備考

  • 幽州台:黄金台、薊北楼とも。現在の北京市大興区にあったとされるが、諸説あり。陳子昂の頃は、契丹征討の前線にあった。
  • 古人:昔の人。先人。
  • 来者:未来の人。
  • 念:思いをいたす。
  • 悠悠:ゆったりと永遠に続くこと。
  • 愴然:悲しみに心痛めるさま。
  • 涕:なみだ。

背景

陳子昂は武則天に認められ、契丹征討の折りに、武則天の甥である右武威衛大将軍・武攸宜の参謀として従軍する。陳子昂は戦果が挙がらない将軍に献策するが、いずれも受け入れられないばかりか、軍曹に降格されてしまう。

簡体字

登幽州台歌
前不见古人,后不见来者。
念天地之悠悠,独怆然而涕下。