敕勒歌


本文

敕勒歌 chì lè gē

勅勒川 chì lè chuān
陰山下 yīn shān xià
天似穹廬 tiān sì qióng lú
籠蓋四野 lóng gài sì yě
天蒼蒼 tiān cāng cāng
野茫茫 yě máng máng
風吹草低 fēng chuī cǎo dī
見牛羊 xiàn niú yáng

書き下し

勅勒(ちょくろく)の歌

敕勒の川、陰山(いんざん)の下
天は穹廬(きゅうろ)に似て、四野を籠蓋(ろうがい)す
天は蒼蒼、野は茫茫(ぼうぼう)
風吹き草低(た)れて牛羊(ぎゅうよう)見(あらわ)る

現代語訳

在敕勒川的平原上,在高峻的阴山下,
天像一顶宽大无比的蒙古包,笼罩着四面八方辽阔的原野。
青天苍苍,大地茫茫,
风吹过来草低头,顿时显出成群成群肥硕的牛羊。

備考

  • 勅勒川:勅勒族が暮らす地。川は平原を指す。
  • 陰山:陰山山脈
  • 穹盧:遊牧民が用いるドーム型の天幕(パオ)
  • 籠蓋:覆う
  • 見:(=現)現れる

「敕勒歌」は、北斉の将軍である斛律金(こくりつきん)が高歓の命で歌ったとされる。鮮卑語から漢訳された。

簡体字

敕勒歌
敕勒川,阴山下
天似穹庐,笼盖四野
天苍苍,野茫茫
风吹草低见牛羊