IMEの「oはよう」問題の解消を目指して

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昨年来、パソコンで日本語を入力する際、1文字目が英字になってしまう問題に悩まされてきました。「おはよう」と入力したいのに「oはよう」となってしまい、再入力を余儀なくされるという現象が頻発し、ろくに仕事が進みません。

どう考えてもWindowsの問題なので、あれこれ検索しましたが、解決策が「最新のMS-IMEを使用すること」ということしか分かりません。そんなあほな。

あれやこれやと試し、事態の打開を図りましたが、何も解決されず、結局私はATOKの使用をあきらめ、MS-IMEを使い始めました。不本意です。

その後も折りを見て情報を探していましたが、これという情報は見つからず、月日は流れ、ついにIMEに対する私のストレスがマックスになろうかというとき、以下のサイトにたどり着きました。

参考:Windows11 24H2开启触摸键盘功能后,会导致输入法首字母不被自定义输入法接管(变为英文)[内附解决方案] – Microsoft Q&A

Microsoftの中国ユーザー向けQ&Aサイトです。今回の問題の鍵はタッチキーボードにあり、この部分の設定をいじれば問題を回避できる、と書いてあります。レジストリエディタを利用します。

レジストリエディタを立ち上げ、アドレス欄に HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\InputMethod\Settings\Common を入力してエンター。TouchKeyboardHasEverShown があれば、その値を0にします。

レジストリエディタ

ない場合、レジストリエディタの右側の欄で新規作成→DWORD(32ビット)値を行い、TouchKeyboardHasEverShownを作成し、値を0にします。

その後、Windowsを再起動すると問題は解消されるはずですが、タッチキーボードを使うと振り出しに戻り、問題が再発します。

これを防ぐため、先ほどと同じ場所にレジストリエディタでアクセスし、そこにInputPanelPageLastOpenTimeがあれば、その値を10進数で2051193600(2035/01/01 00:00:00)とします。なければ新規作成でDWORD(64ビット)値を作成してください。

これは2051193600(2035/01/01 00:00:00)、つまり最後にInputPanelを開いた日付を未来の日付に設定するものです。

この2つの設定を行うことで、私の環境では問題が解決しました。使い慣れたATOKを使用できるようになり、「oはよう」現象にも悩まされなくなりました。下記のような記事も出ており、マイクロソフト本体も動き出しているようですが、取り急ぎ応急の対策をシェアいたします。1

参考:キー入力が意図せず確定されてしまうIMEの問題、Windows 11で発生中 – 窓の杜

  1. なお、問題の発生以来、私はタッチキーボードを触っておりません。ですので、この対策を打ってもタッチキーボードを使用すると、問題が再発するかもしれません。そのへんは未検証です。 []

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