漢文維基

山中月

作者:真山民

本文

山中月 shān zhōng yuè

我愛山中月 wǒ ài shān zhōng yuè

烱然掛疎林 jiǒng rán guà shū lín

爲憐幽獨人 wèi lián yōu dú rén

流光散衣襟 liú guāng sàn yī jīn

我心本如月 wǒ xīn běn rú yuè

月亦如我心 yuè yì rú wǒ xīn

心月兩相照 xīn yuè liǎng xiāng zhào

淸夜長相尋 qīng yè cháng xiāng xún

書き下し

山中の月

我れは愛す 山中の月

炯然(けいぜん)として 疎林(そりん)に掛かるを

幽獨(ゆうどく)の人を 憐れむが爲に

流光 衣襟(いきん)に散ず

我が心は 本(もと) 月の如く

月も亦 我が心の如し

心と月と 兩(ふた)つながら相照らし

清夜 長(とこし)えに相尋(あいたず)ぬ

現代語訳

山中の月がいい

煌々と輝き、まばらにはえた木々にかかり

ひとりで暮らす私を憐れむように

その光でこの身を照らしてくれる

私の心はもとより月のごとし

月もまた私の心のごとし

心と月が互いを照らす

静かな夜はいつもそこにいてほしい

備考

-炯然:光り輝く

-疎林:まばらな林

-幽獨の人:ひとり隠棲している人

-長:とこしえに

-相尋:訪ねてくる

付記

アンダーニンジャの2巻に佐々魔がこの詩を詠むシーンがある。

Youtubeで「山中月」を検索すると、詩吟の動画が多数登録されており、日本では広く親しまれていることも分かる。ただ、この詩は中国では散逸しており、四庫全書や真山民集には収録されていない。この点については、和刻本《真山民詩集》的文献価値和刻本《真山民詩集》考が詳しい。

簡体字

我爱山中月,炯然挂疏林。

为怜幽独人,流光散衣襟。

我心本如月,月亦如我心。

心月两相照,清夜长相寻。

更新日時: 2025-11-18 09:14:43

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